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有言実行!
JUGEMテーマ:占い
こんにちは。
水曜日担当の
玖ノ江摩樹(くのえまき)です。
「古事記」には、いくつかのメインエピソードがあります。
最初の“エピソード1”は、
イザナギ&イザナミの夫婦神の物語です。
今週ご紹介するのは、その夫神である
「伊耶那岐命(イザナギノミコト)」です。
神様のお名前の表記は、いくつかの底本によって異なります。
大きく分けて、「古事記」と「日本書紀」。
たまにお客様から、「神様の字が違いますね」と言われるのですが、
間違っているのではなくて、出典が異なるだけなのです。
「日本の神様カード」は、
『古事記』に登場する神様をカードにしているので、
神様のお名前の表記も『古事記』に従っています。
神社でも表記が異なります。どれが「正しい」というよりも、
「こういう表記もあるのか」と見て下さると良いと思います。
さて、伊耶那岐命。
ざっくり表現すると、「お父さん」です。
ちょっと信用できない、潔癖症のお父さんです。
とても人間的です。
妻である伊耶那美命(来週の記事をお楽しみに)と共に、
国産み&神産みをします。
火の神を出産した為に亡くなって黄泉の国へ旅立った
妻・伊耶那美命に会いたくて、
「一緒に帰ろう」
と黄泉の国まで迎えに行きます。
(ギリシア神話でも、
亡くなった奥さんを迎えに地獄へ行く夫のお話がありましたね)
「鶴の恩返し」という昔話をご存知ですか?
この神様の行動はその原型です。
「私が出てくるまで、ここで待っていて下さいね、
部屋の奥を覗いてはいけませんよ」
と伊耶那美命が言ったのにも関わらず、
手持ち無沙汰になって、つい覗き見してしまう。
「ダメ」と言われたことをしてしまう、
古今東西あるあるエピソードを実演しています。
(ギリシア神話だと、パンドラの箱ですね。)
まあ、その後のアレコレは次のイザナミさんの記事で書きますが。
迎えに行っておきながら壮絶な喧嘩別れをしてきた伊耶那岐命。
帰ってきて何をしたかというと、禊です。
「とんでもないところに行ってしまった。
汚れてキモチワルいから洗わないと!」
と必死に身体を洗い清めます。
その際に、沢山の神様が生まれて、
最終的には、
左目を洗って→天照大御神、
右目を洗って→月読命、
鼻を洗って→建速須佐之男命、
という三貴神を生みます。
そう、
三貴神ってお父さんがお母さんのところから逃げ帰ってきて
身体を洗い清めた際に誕生しているのです。
私にはこのエピソードがとても興味深いのです。
教えて頂いたことですが、
伊耶那岐命は、黄泉の国から戻ってきて禊をしたことで、
ある種の「生まれ変わり」を果たしたのではないか
という説もあるそうです。
(だから、1人で沢山の神を生み出せるようになったとかとか。)
そんな「伊耶那岐命(イザナギノミコト)」のカードのテーマは、
『形を与える、約束を果たす、感謝』
です。
考えていることを言葉にし、そして形にする。
有言実行がキーワードです。
思っているだけでは、何も始まらない、ということですね。
カードに描かれている、
伊耶那岐命が手にしているのは、天の沼矛です。
敵を倒す為の武器ではなく、
国土を、命を生み出すための儀式の道具。
男性性の象徴かもしれませんね。
お読み下さってありがとうございました。
それでは、また来週!(^^)ノ
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玖ノ江摩樹(くのえまき)
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- 2018.11.07 Wednesday
- 06:00
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